作者・斉木久美子。
祖父が倒れたという知らせを受け、音楽学校を離れて実家に戻るさらさ。
予科生の「ロミオとジュリエット」の寸劇でさらさがやる予定だったティボルト役は、愛が代わりに務めることになる。
突然の代役だが、周囲の予想を裏切る演技を見せる愛。
一方でさらさは、祖父の容体が大したものでなかったことを知って安堵する。
しかし、舞台に立たず、祖父に会いに来たことで、さらさは思い悩む。
どちらも大切なものの間で、さらさの心は揺れる。
今巻では、舞台と愛する人の間で悩むさらさと、男役の代役を進んで務める愛の2つの話の流れがあります。
さらさの方は結論が出て、なるほどと思いました。
祖父が、非常にいい味を出しています。
愛の方は、この経験を通して一皮剥けたようで、今後の展開に一層期待されます。
寸劇の話は、もっと読みたかったです。(笑)